藤元健太郎のフロントライン・ドット・ジェーピー

2011年2月9日水曜日

Android3.0のモトローラのCMがAppleへのパロディ

米国にとって全米中が注目するスーパーボールのCMは特別な意味を持つ。
かつてAppleは1984年のスーパーボールで当時コンピュータ界の巨人IBMに対抗しマッキントッシュを発表するにあたり,ジョージ・オーウェルの小説1984をモチーフにしてビッグブラザー(支配者)をビッグブルー(IBM)に例えて,人々を解放し,自由を与えるツールとしてのマッキントッシュをアピールするCMを制作した。今年のスーパーボールでモトローラはAndroid3.0(CMの中でさりげなく,3Dの地図をタッチで動かす,写真,Flash機能など現行iPadでできないことをアピール)を搭載した新型タブレットを発表するにあたり,白いイヤホンをしている人々(iPodの象徴ですね)を解放するAndroidという,Appleの立場を当時と逆転させたCMを放映した。最後のシーンで白いイヤホンをはずすあたりが笑える。このCMにはIBMもマイクロソフトも出てこないあたりがコンピュータ業界の現状を象徴していると感じる出来事だったと言える。

Motorola - Empower the People

 Appleの1984年のCM

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