藤元健太郎のフロントライン・ドット・ジェーピー

2014年6月10日火曜日

SIMの呪縛から解き放たれる端末達

速報:ドコモが「ポータブルSIM」開発、SIM抜差し不要で複数スマホ利用可。かざして認証


ようやくSIMと端末を切り離して使える機能が登場しそうだ。これにより,ユーザーは様々な端末を自分のものとして使えるようになる。まさにユビキタスのコンセプトを実現するためにもっと早く出てくるべきサービスだったと言えるだろう。まずこれが出てくると端末開発の考え方が変わる。今は一台しか持てないと考える人が多いので,購入する方が一番無難で最大公約数な端末を選ぶしかない。結果的に売れ筋で無難な性能のものが一番売れることになる。しかし,複数の端末を自由に切り替えて使うことができるなら,アウトドア用のスーパータフ,パーティ用のラグジュアリー,ドライブ用の大型液晶端末と特定用途に応じてエッジの立ちまくった端末も購入できるため,色々特徴的で挑戦的な端末が出てくることになる。日本のガラケー的なものも一台持っておくかという発想にもなりやすい。端末の売り方も二年縛りではない売り方も増えるはずで,自動車とセットとか,アクセサリーとしてブランド品として販売されるようなものも出てくるだろう。現在グーグルが準備している「Project Ara」のようにパーツをブロックのようにすることで機能アップできるようにすれば,様々な端末を自分でカスタマイズする楽しみも出てくる。いずれにしてもIoT時代に無難とは縁遠い自由な発想でぶっとんだ端末の可能性が出てきたことは楽しみだ。

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